『沢田教一展』に行ってきました

御幸町通のショップにて


M9 / Color Heliar 75mm(f/2.5)
AE/ISO 640/RAW
Taken at Kyoto


先日,京都高島屋で現在開催している『沢田教一展』を見に行ってきました。高島屋7階グランドホールにて3月14日~25日まで開催しています。戦場カメラマンとして不動の地位を築いた沢田さんのモノクロームの写真主体の見応えのある展示でした。真剣に説明など見ながら鑑賞していたら,なんと一時間半近く展示場にいました。沢田さんは有名な写真であるベトナム戦争の戦火を逃れる二組の家族が河を渡っている『安全への逃避』という作品で「ピューリッツァー賞」を受賞し,日本人でただ一人「ロバート・キャパ賞」も受賞している世界的な写真家です。常にベトナム戦争の最前線で写真を撮り続け,アメリカ軍と行動を共にしたその経過と戦況が伝わってきました。戦争初期は,アメリカ軍の若い兵士たちの表情には余裕がありましたが,次第にサイゴン陥落へ向かうに従い,彼らの表情が険しくかつ厳しくなっていました。戦況の悪化と,いつ襲われるか分からない恐怖と緊張の中で,仲間を失い,疲労困憊になってうつむく兵士たちの姿は印象的で,戦争の悲惨さと遠く離れた戦場から逃れ,早く故郷に帰りたいという気持ちが強く伝わってきました。最期は当時クメール・ルージュの支配していたカンボジアでの取材に向かう途中で銃撃され亡くなった沢田さん。大変残念な死でした。


『安全への逃避』という作品には,逸話があります。戦火を逃れ河を渡っている家族たちを沢田さんは撮影後に手を差し伸べて助けています。さらにピューリッツァー賞で獲得した賞金の一部を,その後ベトナムへ行って撮影した家族たちを探し出して渡しています。何とも心優しい写真家です。いくつかの写真の中に子供たちが多く写っているのも故郷の青森のイメージや沢田さんの人柄がよくあらわれているように思いました。いい写真展でした。ちなみに沢田さんは撮影のほとんどをライカのフィルムカメラを使っていました。展示されていたのはライカM2とエルマー50ミリf/2.8レンズでしたが,その他21ミリや35ミリレンズも使っていたようです。ライカを手に構えた沢田さんの写真もいくつか展示されていました。上の写真は京都の御幸町通のアパレル関係のショップで撮ったものです。高島屋のわりと近くにこの通りがあります。

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