梅とズマール50ミリレンズの柔らかいボケ味

梅の咲く白川


M9 / Summar 50mm
AE/ISO 640/RAW
Taken at Kyoto


祇園白川沿いに歩いていくと,きれいに咲き始めている梅の木々に出会います。その中の小ぶりな一本です。中心の梅にピントを合わせ撮ってみると,ズマールレンズの美しいボケ味が楽しめます。以前不退寺でサザンカを撮った時のライカ沈鏡胴のズミクロン50ミリレンズより,ズマールの周辺から奥へ広がっていくボケ味の方が美しく感じます。時代的にはズマールは,沈鏡胴のズミクロンより二十年近く前の戦前のレンズで,沈鏡胴のズミクロンの方が写りもレンズのつくりも素晴らしいと言われますが,私には,ズマールの方が描写の奥深さを持つ素晴らしいレンズに思えてきます。シャープできちっと写ることが命題のような今の時代にあって,このズマールの描写の柔らかさは,その範疇には入らないですが,かえって価値ある存在なのではないでしょうか。