夕刻の南都白毫寺御影堂の陰影を撮る

Nara #50 by Hiro _R on 500px.com


Leica M8
Leica Elmar 90mm /f4(Screw Mount)
90mm/f/4
1/1000s/ISO 640/RAW
Processing with Photoshop CC


今日から入江泰吉記念奈良市写真美術館にて,「開館25周年記念 入江泰吉「菊池寛賞受賞作品展」―『古色大和路』『萬葉大和路』『花大和』―」という展示が始まったため,早速見に行ってきました。私が好きな写真家の一人である入江泰吉さん。古都奈良のイメージを求めて,常に奈良をテーマに写真を撮られていました。その中でも入江さんが71歳の時に菊池寛賞を受賞した「古都奈良の社寺と自然を見事な写真芸術に仕上げた色彩美」として評価された著名な三部作の写真集である,『古色大和路』『萬葉大和路』『花大和』から80点が厳選され,今回展示されていました。とても楽しみにしていたので,初日から行きました。


入江泰吉「大和路」シリーズ


この三部作はいずれの作品もカラー写真です。入江さんはモノクローム写真作品に長年親しんできたため,当時流行し始めていたカラー写真の作品を発表することに躊躇されていたようです。元来入江さんのイメージの中では,奈良の風物詩を常にモノクロームに変換して作品を作ってきた経緯があります。私が持っている二枚目の写真の『大和路』の二巻シリーズはすべてモノクローム作品であり,入江さんが写真家として有名になったきっかけの写真集です。ずっとこのスタイルで通してきた入江さんにとってはカラー写真の作品は,すぐには吸収できないものだったようです。絵画と違い,モノクロフィルムからスタートしている写真の世界では,色という要素は取り入れることが難しいものだったに違いありません。今でこそ簡単にデジタルでカリカリの色鮮やかなカラー作品を撮ることが可能になりましたが,現像のプロセスを考えると当時は導入に踏み切るのは容易なことではなかったと想像します。


入江泰吉「大和路」カメラデータ


今回,白毫寺で使ってみたライカのレンズは,小ぶりなスクリューマウントの「Elmar 90mm /f4」レンズです。入江泰吉記念奈良市写真美術館から歩いて20分ほどで行けるので,再び白毫寺へ行ってきました。今回もまた拝観時間の終わりぎりぎりまで写真を撮りました。エルマーのこのレンズは,バージョンがいくつかありますが,私が使ったのは1952年製のものです。三枚目の写真にあるように「大和路(第一集)」の作品で使われたカメラ機材などの作品データの中にこのレンズが入っていたので,モノクローム写真でいつか使ってみたいと思っていたレンズです(データの中のズマリットはズマロンの間違いではないかと思います)。写りはモノクロームにすると細かいところまで素晴らしくよく写ります。カラーでは,やや渋めのトーンだとRAW現像してみて思いました。さらに,このレンズも使っていこうと思います。ライカ M8では90㎜は117㎜になります。

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