今までいくつものライカのレンズの描写を試してきました。その中でライカのレンズの思想というものを少しずつですが理解できるようになってきたと思います。ライカM8とライカM9の両方を使えるようになってさらに撮影の幅が自分なりに広がったと思っています。ここからは気分新たにブログを新しくして,シンプルにしていこうと考えました。ライカのレンズもいくつか手放したり買い替えたりしてだいぶ絞ることができてきました。古都奈良や京都を中心にした次のステージのブログとして,自分なりに模索していこうと思っています。新ブログは「A delicate memory」と題して移行します。引き続きこのブログへご訪問していただいたている方々,よろしくお願いします。

雨の不退寺 #5

不退寺の黄菖蒲の美しさ


M9 / Cron 90mm LTM
AE/ISO 640/RAW
Taken at Nara


不退寺の黄菖蒲はその色味もきれいですが,花の形がどことなく蝶に似ています。縦構図で撮ってみると蝶が舞っているような幻想的な描写になります。この写真では初めカラーにしようと思ったのですが,モノクロームにコンバートしてそのシルエットと背景のボケ味の柔らかさを活かしてみました。蕾の黄菖蒲が直線的な美しさを持ち絵になっていました。ライカM9とズミクロン90ミリレンズの組み合わせで撮りました。

雨の不退寺 #4

新緑のもみじと雨の不退寺


M9 / Cron 90mm LTM
AE/ISO 640/RAW
Taken at Nara


つい二か月ほど前までは全然葉がなかった不退寺のもみじ。春になると急に葉をつけ始め,5月には大変美しい新緑のもみじに変化します。その植生の変化には驚かされます。秋になると見事な紅葉を見せる不退寺。中でも多宝塔をバックにした紅葉は見事です。今回はモノクロームにした新緑のもみじです。葉に乗っている雨の滴が美しいと思いました。ズミクロン90ミリのアウトフォーカスは柔らかく見事な写りです。この写真はRAW現像してモノクロームへコンバート,その後コントラストなど何も変えていないそのままの描写です。シチュエーションは違いますがタンバール90ミリレンズとの写りの比較も面白いと思いますこの写真は500pxに投稿しました

雨の不退寺 #3

雨の不退寺と多宝塔の階段


M9 / Cron 90mm LTM
AE/ISO 640/RAW
Taken at Nara


不退寺の境内にある多宝塔は,本堂内に展示されている資料では二階建てでしたが,いつの時代か二階部分が失われ現在は一階建てになっています。その多宝塔へ登る際の階段を撮りました。雨に濡れた石の階段と反射光,古刹と雨のイメージは古都奈良の雰囲気を感じる瞬間です。この写真は500pxに投稿しました

雨の不退寺 #2

不退寺のツツジ


M9 / Cron 90mm LTM
AE/ISO 640/RAW
Taken at Nara


雨の不退寺の続きです。黄菖蒲は華やかに咲いていましたが,境内で目立たずにひっそりと所々に咲いていた薄いピンク色をしたツツジ。雨に濡れた葉とともにその地味さがいいと思い撮りました。ズミクロン90ミリレンズで撮ったRAWファイルに何も手を加えずにそのままカラーで現像しています。とても1960年前後のレンズとは思えない美しい色味とボケ味です。特に奥に広がる葉のボケ味はこのレンズの持ち味で,ライカM9の少し高めのコントラストもこのレンズのカラーの描写を助けています。この写真は500pxに投稿しました


雨の不退寺と黄菖蒲

L1093788_1.jpg


M9 / Cron 90mm LTM
AE/ISO 640/RAW
Taken at Nara


雨の佐保路を先日撮りました。場所は不退寺です。今年は例年より早く黄菖蒲が見頃でした。いつもなら5月中旬から下旬にかけて見頃ですが,連翹が早かったこともあり予想して早めに不退寺を訪れました。雨のシーンは初めてで,珍しい黄色の色味と深めの緑のマッチングが素晴らしかったです。このシーンでは雨の滴と池の反射光を入れました。ライカM9とズミクロン90ミリレンズで撮りました。

白毫寺本堂の風景


M8 / Thambar 90mm LTM
AE/ISO 160/RAW
Taken at Nara


白毫寺本堂に降り注ぐ陽射しを撮りました。同じくタンバール90ミリレンズを使っていますが,このレンズの写りはヘクトール73ミリレンズとよく似ているような気がします。ただ,ヘクトール73ミリの方がその写りは比較的安定していてよく調整されている感じがします。このシーンでは屋根の近くに設置されている懸魚が印象的でした。私はこの魚の形をしたユニークな木彫りの建築装飾が好きです。懸魚の役割は棟木や桁の先を隠すための飾り板だそうですが,古代の人々もよく考えたもので,あまり見えてほしくない木の出っ張りなどを装飾で目を惹くようにしたその工夫が面白いと思います。この写真は500pxに投稿しました

白毫寺の美しい石畳

白毫寺の石畳


M8 / Thambar 90mm LTM
AE/ISO 160/RAW
Taken at Nara


白毫寺の本堂横に美しい石畳の道があります。その一つを撮りました。タンバール90ミリレンズとライカM8で撮っているので,90ミリは約120ミリの望遠の写りです。石畳の太陽光による反射がきれいでした。フレアが出ると予想していたのですが,かえってきれいな光となって描写されていました。タンバールレンズ(旧型のスクリューマウントを使っています)は最近撮っていて思うのですが,日中のわずかな太陽光もよく拾うのですが,結構強めの光にはうまく対応したりします。またカメラ側が暗いシーンで奥に少し光があるといい感じで撮れる場合があります。必ずこうなるとはまだ言い切れるほど撮っていませんが,光の位置を色々と考える勉強になるレンズです。このシーンでは開放では厳しいと思ったので,絞りは少し絞ったf/2.6で撮っています。

白毫寺の本堂横の新緑


M8 / Thambar 90mm LTM
AE/ISO 160/RAW
Taken at Nara


白毫寺の本堂横で撮った新緑のもみじです。ズミクロン35ミリレンズとともにタンバール90ミリレンズもこの日持って行きました。クッキリしたズミクロンの描写とは違い,こちらは幻想的な雰囲気を出しています。本堂横にはきれいな西日が差し込んでいました。ひと昔前の時代の描写に見えるタンバールレンズの写りとその光の表現はとても独特で不思議です。

白毫寺の石仏と陰影


M8 / Cron 35mm(2nd)
AE/ISO 160/RAW
Taken at Nara


入江泰吉さんの写真展を見た後,時間があったのでそのまま山の辺の道を歩いていきました。途中にある白毫寺は入江泰吉記念奈良市写真美術館から歩いて約10分です。高円山の麓にあり,この寺院の境内までは急な階段が待っています。時刻は四時を過ぎていたので急ぎ足で階段を上り,本堂前に着きました。この時間帯は陰影が素晴らしく,やや西日がきつめですが,被写体には事欠かない寺院です。以前も撮ったことのある石仏たちを今回は縦構図でライカM8で撮りました。ズミクロン35ミリレンズの6枚玉はプリントしてみるとその写りはとてもいいことが分かります。ライカレンズ完全ブック (グリーンアロー・グラフィティ)にも書かれてありますが,黒の中の黒が写るというのは本当だと思いました。大変階調豊かなレンズだと思います。この写真は500pxに投稿しました