Blog Action Dayに参加したことで、15日に記事を書くことになっている。今回は「国境なき医師団」をメインテーマに貧困について考えていきたいと思う。
アフリカ諸国の貧困は今世紀に始まったことではない。19世紀からの帝国主義諸国による植民地化によって手痛い打撃を受けたアフリカの国々。長い間、帝国主義諸国の身勝手な政策に翻弄され、国内の経済安定という緊急の課題に十分取り組めないできた。そんな中、今「国境なき医師団」のアフリカをはじめとした活躍には目を見張るものがある。ここに興味深い記事があるので引用したい。引用元は、「国境なき医師団」のサイトである。
・・・顧みられない病気にかかるのは、主に開発途上国の人びとである。これらの病気は、患者に治療薬の購買力がないため、製薬会社にとって採算の合う市場とはならない。したがって製薬会社は、リスクが高く高額な費用がかかるこれらの病気の治療薬の研究開発に投資することに消極的である。 最も顧みられない病気は、多くの人びとがほとんど耳にしたこともない、分かりにくい疾患である。アフリカトリパノソーマ症(アフリカ睡眠病)、南アメリカトリパノソーマ症(シャーガス病)、ブルーリ潰瘍、デング熱、リーシュマニア症、住血吸虫症、リンパ系フィラリア症などがそれである。これらの病気は、製薬業界の研究開発の対象となっていない。
この状況の解決のため、国境なき医師団(MSN)は、以下のような取り組みを行っている。
「・・・2003年、MSFは「顧みられない病気のためのイニシアティブ(DNDi : Drugs for Neglected Diseases initiative)」を他機関と共同で設立した。DNDiの使命は、最も顧みられない病気に苦しむ患者のために新薬を開発することである。DNDiは国際的な研究団体、公的セクター、製薬業界や他の関連する提携団体と協力して、医薬品の研究開発プロジェクトの立ち上げや調整を行っている。
2007年3月、DNDiはその最初の製品として、マラリア治療の混合薬「ASAQ」を発売した。 」
先進国にとっては、医療技術の進歩は欠かせない命題である。しかし、先進国では克服されつつある病気でも、開発途上国では深刻な病状となって現れるケースが多い。それらの薬の開発が、利益優先の観点から行われるならば、開発途上国に住む人々の幸福はそっちのけになってしまう。貧困にあえぐ国々にこそ、尊い命を救える手立てを施さなければならないと思う。先進国に住む人々は助かるが、開発途上国では助からない。普通に手に入るはずの薬が使われない。あまりに残酷な状況といわざる終えない。世界のいろいろな国の人々ができるだけ傷病から助かることができるようにする、フォア・ザ・チームのような意識で世界の医療を考えていかなければならない。そんな立場にたてるのが「国境なき医師団」であるのではなかろうか。さらなる活躍を期待し、日本もこれらの活動に貢献できる最も重要な国になってほしいと思う。
※参考サイト:「10の最も報じられなかった人道的危機」
